こんにちは歯科医師の安藤です。
ついに日本にも新型コロナウイルスのワクチン接種が始まりました。当院も医療従事者としてワクチン接種の登録が終わり開始を待っている状態です。
感染拡大が広がるなか幸いにも感染者はでておらず引き続き院内でできる感染予防を徹底して行なっていきますので安心して来院下さい。
さて、話は変わりますが最近妊婦さんの検診や治療を行うことがありました。そこでレントゲンの撮影による被爆の心配の声が上がったので今回は歯科用レントゲン撮影についてお話しようと思います。
まず、レントゲン撮影(検査)とは?
放射線を使いその透過性を利用して検査するものです。一般的に硬いものや密度の高いものはレントゲンを吸収し軟組織歯茎など柔らかいものは透過しフィルムに写すというものです。影絵みたいなものです。
なので少なからず放射線を体内に吸収しています。
身体への影響は?
そもそも放射線は日常的に浴びているものです。
また少し難しい話をすると影響には確率的影響と確定的影響があります。
実際の被爆線量は?
人への健康影響が確認されている被爆線量は、100mSv(ミリシーベルト)以上であると考えられています。
上記図のように歯科で使われているレントゲン撮影(デンタル撮影:小さい範囲の撮影になります)は0.01mSvとかなり少ないため健康に影響はほとんどないといわれています。
当院ではCT撮影も行っておりますが歯科用と医科用では範囲が異なるため少ない線量の被曝しかありません。
(歯科医師向け情報サイトwhitecrossより)
このように歯科で使われているレントゲンは日常生活で浴びている放射線よりもかなり少ないものです。
被爆線量も考えることではありますが、それ以上にメリットがある検査になります。もしも被爆線量のことが気になる方がいられたら安心して相談ください。
(最終受付12:30)
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休診日:日曜・祝日
宜しくお願い致します。
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総合歯科診療のくろさわ歯科医院
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歯科医師 安藤 立恭
確率的影響、確定的影響とは?
確定的影響の特徴は、これ以下なら影響が生じない、これ以上なら影響が生じるというしきい線量が存在するということです。しきい線量を超えると、一度にたくさんの細胞死や変性が起こり、影響の発生率は急激に増加します。
一方、放射線防護において、確率的影響にはしきい線量はないと仮定されています。この仮定に基づくと理論上どんなに低い線量でも影響が発生する確率はゼロではないことになります。100~200ミリシーベルト以下の低線量域については、放射線被ばくによる確率的影響を疫学的に検出することは極めて難しく、国際放射線防護委員会(ICRP)は、低線量域でも線量に依存して影響(直線的な線量反応)があると仮定して、放射線防護の基準を定めています。
一方、放射線防護において、確率的影響にはしきい線量はないと仮定されています。この仮定に基づくと理論上どんなに低い線量でも影響が発生する確率はゼロではないことになります。100~200ミリシーベルト以下の低線量域については、放射線被ばくによる確率的影響を疫学的に検出することは極めて難しく、国際放射線防護委員会(ICRP)は、低線量域でも線量に依存して影響(直線的な線量反応)があると仮定して、放射線防護の基準を定めています。
(環境省ホームページhttps://www.env.go.jp/chemi/rhm/h28kisoshiryo/h28kiso-03-01-04.htmlより抜粋)