新年あけましておめでとうございます。
当院では医療施設用空気清浄装置エアロシステム35M-Dを天井に設置しております。
このシステムは、空気中の微粉塵に付着して浮遊しているウイルスや細菌を素早く除去し、機械内部で低濃度(0.03ppm以下)のオゾンで除菌しています。さらに定期的なメンテナンスを行っておりますので、常に清潔な空気環境を作り出しております。
以前より指摘されていた点として、災害時における口腔管理の重要性というものがあります。これは、地震や台風による避難生活の中で、口腔衛生環境が悪化すると、それに伴って避難所等で、細菌による肺炎が蔓延するリスクが上昇するというものです。同様なことが今回の新型コロナウイルスにおいても当てはまる可能性があります。
「実際、歯周病原菌 がインフルエンザの感染性を高めることや下気道において炎症性サイトカイン(※1)を誘導することなどが報告されている。
(厚生労働省 新たな感染症を踏まえた診療ガイドライン 日本歯科医師会 P.5 より抜粋)
感染収束の見通しが立ちづらい中、歯科医院の役割としては、まず感染拡大の温床とならないこと、そして、口腔の健康を維持・管理する立場から、全身の健康に寄与することが挙げられます。
患者様に置かれましては、ご自身の体調をしっかりとご判断いただき、無理のない範囲での歯科医院への通院をよろしくお願いいたします。
※1炎症反応を促進する働きを持つサイトカインのことである。免疫に関与し、細菌やウイルスが体に侵入した際に、それらを撃退して体を守る重要な働きをする。血管内皮、マクロファージ、リンパ球などさまざまな細胞から産生され、疼痛や腫脹、発熱など、全身性あるいは局所的な炎症反応の原因となる。出典:伊藤正男ほか編.医学大辞典,第2版,医学書院,2010,3560p.
※2慢性閉塞性肺疾患(COPD:chronic obstructive pulmonary
disease)とは、従来、慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれてきた病気の総称。タバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入曝露することで生じた肺の炎症性疾患であり、喫煙習慣を背景に中高年に発症する生活習慣病といえる。
出典: 慢性閉塞性肺疾患(COPD)|一般社団法人日本呼吸器学会 (jrs.or.jp)
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