こんにちは、歯科衛生士の秋元です。
緊急事態宣言が解除されてから1か月が経ちましたね。
まだ油断できない状態が続いておりますが、当院では換気や消毒を十分に行なっておりますので安心してお越しいただければと思います。
さて、今回のテーマは「キシリトール」になります。
「クリーニングにきちんと通っているのにむし歯ができてしまう……」 「きちんと歯磨きしているのにむし歯がすぐできてしまう」このようなお悩みを抱えていらっしゃる方はいませんか?
これはカイスの4つの輪と言われるむし歯の成り立ちの模式図です!むし歯ができるには、「宿主」・「細菌」・「食事(間食回数)」・「時間の経過」の4つの要素が成立する必要があるということを示した図になります。
(元々の図は3つの輪で構成され「時間」の輪はなく、近年、「時間」の輪が足されて4つの輪になりました。)
つまりこの4つの輪のどこかが大きくなってしまうとその人のむし歯のリスクが高くなってしまいます。逆に小さくすればむし歯のリスクを低くすることができます!
この中で一番小さくするのが難しいのはどこだと思いますか?
・・・それは「細菌」の部分になります。
お口の中には、むし歯を作るミュータンス菌とむし歯の進行を早めるラクトバチラス菌という細菌がいます。
ラクトバチラス菌は間食回数を少なくしたり、磨き残しを減らすと自然と減っていきますが、ミュータンス菌はなかなか減りません。
そこで活躍するのがキシリトールになります!
ミュータンス菌は主にショ糖や果糖をエサとしており、エサを食べた後に酸を出します。この酸が歯を溶かすのでどんどん穴ができていきます。これがむし歯の発生になります。
しかし、キシリトールは特殊なお砂糖で、ミュータンス菌はこのキシリトールからは酸が作れないのです!
エサを食べても酸が出せず、ミュータンス菌はどんどん弱っていき結果的にお口の中の細菌数は減っていきます。
さらに歯質も強化してくれるので一石二鳥ですね♪
キシリトールのガムはよく見かけると思いますが、最近タブレットタイプも販売されています!
詰め物が取れてしまうのが怖い、顎関節症がある方、※お子様はこちらをオススメします!
※奥歯で噛めるようになる2歳頃から与えるようにしてください。
歯科医院での定期検診・日頃のセルフケアに合わせてぜひキシリトールも取り入れてみてください!
また、お口の状態に合わせたブラッシング方法の提案なども行っておりますのでぜひお気軽にご相談ください!
診療時間に関しましては、以下の通りとなっております。
休診日 日曜 祝日
よろしくお願い致します。
八王子駅徒歩1分
高い技術力・充実のサービス・安心の保証
総合歯科医療のくろさわ歯科医院
総合的なお口のお悩みごと、些細なご相談でもお待ちしております。
くろさわ歯科医院
歯科衛生士 秋元詩織
キシリトールとは
キシリトールは自然界に存在する天然の5炭糖の糖アルコールです。多くの果実や
野菜の中に含まれ、また人体でも作られます。
工業的には樺の木やその他の樫木のキシラン・ヘミセルロースを原料として作られ
ます。キシリトールはすべての糖アルコールの中で最も甘く、砂糖と同等の甘味度です。