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インプラントのご相談

粘液嚢胞をご存知でしょうか?

こんにちは。
毎週月曜日に診療をさせて頂いております、歯科医師の井手と申します。

私は大学を卒業後、総合病院や大学病院にて口腔外科診療に従事してきました。

そこでは口の中に生じる様々な疾病を拝見してきました。

一般的に口腔外科診療において最も行われる頻度の高い治療は親知らずを含めた抜歯術ですが、それ以外に粘膜疾患や腫瘍性病変、炎症性疾患、先天性疾患、外傷、神経疾患、顎関節症など非常に多岐に渡ります。

私が今まで歯科クリニックで診療をさせて頂いている間で比較的、遭遇することが多かった粘液嚢胞(のうほう)というものを御紹介させて頂きます。

これは下唇にできることが多く、唇の粘膜にぷくっと小さな膨らみができます。発症原因は唇の中にある唾液線という唾液を作る工場があり、誤って唇を噛んでしまうことで唾液の流出障害が起き膨らんでしまうのです。下唇に生じやすいのは、よく噛みやすいという理由です。

粘液嚢胞の写真
患者さんの多くは口内炎ができたということで来院される方が多いですが、特徴として粘膜が半球状に腫れ、軟らかく接触痛はほとんどありません。また腫れてから嚢胞を噛んで潰しても、また再発し、自然になくなることはほとんどありません。
治療法は歯科治療で行われる局所麻酔を行い、外科的に切除しますが、その際に発症の原因となった周囲の小さい唾液腺も再発防止のため摘出します。唾液腺は小さく数多く存在するので特に問題はありません。
摘出した粘液嚢胞の写真
当院においては親知らずの抜歯や上記の粘液嚢胞摘出を含めた口腔外科小手術にも対応しておりますので、お気軽にご相談下さい。

診療時間に関しましては、以下の通りとなっております。

午前診療時間:9:30~13:00 (最終受付 12:30
午後診療時間:14:30~19:00(最終受付18:30
休診日 日曜、祝日

よろしくお願い致します。

八王子駅徒歩1分
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総合歯科医療のくろさわ歯科医院
総合的なお口のお悩みごと、ささいなご相談でもお待ちしております。

歯科医師 井手 康介


口腔外科とは

口腔(こうくう:口のなか)、顎(がく:あご)、顔面ならびにその隣接組織に現れる先天性および後天性の疾患を扱う診療科です。
この領域には歯が原因となるものから癌までさまざまな疾患が発生します。また交通事故やスポーツなどの外傷、顎変形症ならびに唾液腺疾患などの外科的疾患のほかにも、口腔粘膜疾患、神経性疾患、口臭症などの内科的疾患も含まれます。
こ の領域の異常は、食事や発音・会話がうまくできないなどの機能的な障害に加えて審美的な障害も生じます。治療により口腔・顎・顔面全体の自然な形態や機能 が回復すると、顔全体がいきいきとし、健康的な美しさを取り戻すことができます。そのお手伝いをするのが口腔外科です。

https://www.jsoms.or.jp/public/

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