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インプラントのご相談

子供でもインプラントできるの?

子供へのインプラントについて

子どもの口元の写真
子供で特に多いのが事故などで歯を失ってしまうことです。

そんな時にインプラントはできるのでしょうか?

インプラントは歯を失った時に他の歯を傷つけること無く、メリットも多い治療です。

ただ、大人でも条件が揃わないとインプラント治療することが出来ないこともあります。

そこで今回は子供が歯を失った時の対処法やインプラントができるか?について詳しくご説明します。

 

【子供でもインプラントできるの?】

インプラントはあごの骨に人工歯根を埋め込んでその上に被せ物をする治療です。

歯を失う原因は歯周病が多く、子供ではあまり当てはまらず高齢の方が歯周病で歯を失ってインプラントにするということが多くなっています。

ただ、子供でも事故などで歯を失ってしまうことがあります。

その様な場合でも子供はインプラント治療を受けることは出来ません。

 

〈インプラントできない理由〉

子供のあごは成長過程にあります。

あごの骨にインプラントを埋入するので、成長でインプラントの位置がずれてしまい、他に歯に悪影響を与えてしまったりする可能性も考えられるのでインプラント治療をすることができません。

永久歯がすべて生え揃っている場合でも20歳位まではあごは成長を続けていると言われています。

インプラントができる年齢は歯科医院によって異なってきますが、20歳を目安としている所が多いようです。

【インプラントに変わる治療法】

〈保隙装置〉

保隙装置は歯が抜けてしまったスペースを確保する装置です。

この装置をつけることで乳歯や永久歯が倒れてこない様にする装置です。

装置をつけないままにしていると、抜けた所を埋めようと歯が斜めに倒れてきてしまいます。

そしてスペースが無くなってしまうと、永久歯が正しい位置に生えてくることが出来ずに歯並びがガタガタになってしまう原因になってしまうのです。

その様にならないためにも保隙装置をつけて失った歯の部分のスペースを確保しておくのです。

 

〈仮歯〉

主に前歯の場合に適応されることが多いのですが、左右の歯を支えにして仮歯をつけて使用することがあります。

前歯は歯が無いままでは見た目が気になってしまうので、仮歯をつけていくのです。

これは乳歯が早く抜けすぎてしまった場合の方法です。

ただ強度はあまり期待することが出来ない為、長期間になりそうな場合には小児義歯を使用することもあります。

永久歯の生え変わりのタイミングがもう少しの場合には仮歯で、まだ長くかかりそうな場合には小児義歯で対応することが多いです。

また永久歯が抜けてしまった場合にも小児義歯で対応していきます。

 

【抜けたまま放置した場合】

・隣の歯が倒れてきてしまう

歯はお互い支え合ってバランスを取っています。

そのため1本歯が抜けてしまうとバランスが崩れてしまい、隣の歯が抜けた所に倒れてきてしまうのです。

歯が倒れてしまうと上下の噛み合わせのバランスが崩れてしまい、噛み合わせにも影響を与えてしまうのです。

乳歯の場合にも隣の歯が倒れてきてしまうので、バランスを崩してしまうだけではなく、永久歯が生えるスペースも失ってしまうのです。

正しい位置に生えることが出来ない永久歯は無理な所から生えてきてしまい歯並びが悪くなってしまうのです。

乳歯が早く抜けすぎてしまった場合にはスペースを確保することが大切です。

 

・あごに負担がかかってきてしまう

噛み合わせが悪くなってしまうとあごに負担がかかってきてしまい『顎関節症』の原因になってしまうこともあります。

また、あごに負担がかかってしまうとお口の周りだけではなく『頭痛』の原因になったり『肩こり』になってしまうこともあります。

そして、噛み合わせはお口だけの問題ではなく周辺の不具合にも繋がってしまうので、歯が倒れてこない様に対策をすることが大切です。

 

【インプラント治療までも対策を】

年齢的にインプラントが難しく、将来的にインプラント治療を検討している場合でもそのままにしてしまうとインプラントが難しくなってしまうこともあります。

歯が倒れてしまうと、矯正などでその歯を元の状態に戻してから治療しなければならない場合も出てきてしまいます。

矯正が必要になってしまうと期間も費用も多くかかってしまうので、その様なことにならない様に、歯が抜けてしまったらすぐに対処してあげましょう。

将来インプラント治療が希望の場合にはその期間に合った処置をしてくれるので、1度歯科医院で相談してみましょう。

 

【まとめ】

インプラントはメリットの多い治療ですが、子供は成長段階なのでインプラントをすることができません。

乳歯がかなり早く抜けてしまった場合、永久歯が抜けてしまった場合で変わってくるのでかかりつけの歯科医院で相談しましょう。

またあごの成長が止まった段階でインプラント治療をすることも出来ます。

その場合にはインプラント治療をするまでの間どの様な処置をしておくか相談しましょう。

  • -この記事を監修した歯科医-

    くろさわ歯科医院 副院長 前田 昌孝

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