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インプラントの歯が欠けてしまった?治療後に可能性のある症状

インプラントの歯が欠けてしまった?治療後に可能性のある症状

リンゴをかじる女性の写真
インプラントはお口の中の状況やしっかりとメインテナンスをする事で、長い期間使用する事が出来る治療法です。

ただ、使い方や噛み合わせ、インプラントを埋め込んだ時の骨の状況によって不具合がおきてしまう事もあります。

では治療した後どの様な症状が出る可能性があるのでしょうか?
インプラント治療後に慌てない様に事前に知っておくと安心です。

それでは、インプラントの歯が欠けてしまうなど、インプラント後に考えられる症状について詳しくご説明します。

【インプラントの上の被せ物が欠けてしまう】

インプラント手術で歯の根の部分が出来て、その上に被せ物をしていく場合には色々な素材がありますが、白いセラミックの素材で被せていくことが多いです。

セラミックの素材は変色もせず、透明感もあり、人気なのですが、陶器と同じ様な素材で出来ている為、瞬間的にかかる強い力では割れてしまう事があります。

この様に、インプラント治療が終わった後の不具合として考えられるのがインプラントの上に被せていった被せ物が欠けてしまう事です。

一般的に上に被せていく人工歯は、ねじ式であったり、メインテナンスの時に外す事が出来る様になっています。

この場合には再度型取りをして、人工歯を作り直す事が可能です。

また欠けた部分がかなり少ない場合には、研磨して少し滑らかにする事で修正する事が出来る場合もあります。

対策としては、奥歯では噛む時に強い力がかかってしまうので、周りの噛み合わせをしっかり確認して調整していく事が大切です。

そして、噛み合わせが丁度良い事で、セラミック割れるリスクを下げる事が出来ます。

また、素材を変える事も割れる事も防ぐ1つの方法なので、セラミックの中でもジルコニアは硬い素材として人気がありますし、見た目は存在感がかなりありますが、ゴールドの素材は金属なので、硬い素材と言えます。

【噛み合わせの不具合】

インプラントは天然の歯と大きく違う所があります。

〈天然の歯〉

歯の根の部分と周りの組織をつなぐ『歯根膜』という部分があります。
この『歯根膜』が噛む時にクッションの様な働きをして、歯の根の部分に負担をかけない様な役割をしてくれます。

〈インプラント〉

インプラントは『歯根膜』がありません。
クッションの働きが無く、骨にダイレクトに力が加わってしまいます。

この様に天然の歯は噛んだ時の力が分散されてくれますが、インプラントは同じ力でも伝わり方が違うので、この事を計算に入れて噛み合わせの調整をしていく必要があります。

【物がはさまりやすい】

インプラントと天然の歯では根の大きさが全く同じではありません。
この事から出来るだけ快適な状態になる様に設計していきますが、歯と歯ぐきの隙間に物が挟まりやすくなってします事があります。

あまりにも人工歯をぴったり作製してしまうと、物が挟まった時に取りにくくなってしまうので、その辺も考慮して人工歯は作製されます。

それなので、ご自分で歯間ブラシやタフトブラシなどを使用してしっかりと汚れを除去してあげる事が必要になってきます。

どうしても物が挟まりやすく、除去もしにくい場合には修正をする事が出来る場合もあります。
また汚れの除去の仕方や補助清掃用具をプラスする事で改善する事が出来る場合もありますので、歯科医師に相談してみる事をおススメします。

【インプラント周囲炎】

インプラントとして治療した所は虫歯になったりする事はありません。
ただ、天然の歯に汚れがついた状態になっていると歯周病になってしまう様に、インプラントも汚れがついたままになってしまうと『インプラント周囲炎』になってしまいます。

インプラント周囲炎は自覚症状が少なく、気が付いた時にはかなり進行してしまっている事も少なくありません。

日頃の歯ブラシをしっかりと行って汚れをしっかりと除去してあげる事もとても大切ですが、自分では苦手な部分や磨き残しになってしまっている部分もあるので、定期的なメインテンスをする事が重要です。

汚れだけでは無く、インプラントを長く快適な状態で使う為に噛み合わせの確認もしていきます。
その場で調整したり、生活の環境によってストレスなどで食いしばりが強くなっていたり、歯ぎしりなどの症状が出ている場合には『マウスピース』を作製して負担を軽減してあげる事もあります。

【まとめ】

インプラントは噛み合わせがとても重要です。
骨に対しての負担を軽減する事もありますし、インプラントの上に被せる人工歯に対しても影響があります。

治療後に少し違和感を感じた場合には、歯科医院ですぐに確認してあげると安心です。

治療後もしっかりと汚れのケアをしてあげる事でインプラントも長持ちしますし、周りの歯にも良い影響を与えてくれます。

インプラント治療をする前にどの様な事が起こりえるのか確認しておくと、すぐに対処する事が出来るのでおススメです。
インプラントをしてしっかりと噛める環境を継続していきませんか?

  • -この記事を監修した歯科医-

    くろさわ歯科医院 副院長 前田 昌孝

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