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応急救護

こんにちは。歯科衛生士の日下部です!
夏本番も近づいており暑い日が増えてきましたがいかがお過ごしでしょうか。

今回は麻酔科医の先生を講師とし、応急救護についてお話をしていただきました。

まず、一般歯科で応急救護なんて必要あるのか?とお思いになる方もいらっしゃるかもしれません。
歯科医院でも医療偶発事故は年間で約130件程あり、いつ何時、偶発事故が起きるか分かりません。

そこで今回の勉強会では大まかに
①起こり得る偶発症
②偶発症とその原因
③起きた際の対処法
についてを学びました。

①起こり得る偶発症(高頻度に起こるもの)
1)神経性ショック(脳貧血)
2)過換気症候群

②偶発症とその原因
1)神経性ショックとは簡単に、精神的ストレスや身体的ストレスにより神経系に異常が起こり徐脈、血圧低下することにより脳が貧血状態になってしまうことです。

2)過換気症候群とはこちらも1)と同様に精神的、身体的ストレスにより過呼吸状態になり、身体の中の二酸化炭素が正常値より少なくなることにより起こる症状です。

※上記2つの原因として共通してるものは
・身体的ストレス(不安、緊張etc.)
・肉体的ストレス(痛み)
皆さん歯医者は痛くて怖いというイメージを持たれている方は多いかと思います。
そこで私達医療従事者ができる最大の予防は患者様にそれらのストレスを与えないことです!

③起きた際の対処法

1.治療を中止し、治療器具を除去します。
歯科では小さい器具をお口の中で使うことが多いです。その際に喉に詰まらせて窒息させる危険性があるためです。

2.バイタルサインとは生命徴候のことで、
基本的に『呼吸』『体温』『血圧』『脈拍』『意識レベル』の5つになります。
バイタルサインを測定することで全身状態の変化や異常を早期に発見することができます。
※酸素飽和度とは血液中の酸素と結合しているヘモグロビンの割合のこと。

上記を踏まえて
・正しい血圧測定の仕方(モニタリング)
・酸素吸入器の使用法 を実習しました。

医療従事者なら誰しも学生の時に学んだ当たり前のことかもしれませんが、歯科医院ではこれらの事故が日常茶飯事に起きるわけではありません。その為、もし事故に遭遇した時、分かっていても即座に行動できる方は少ないのでは無いでしょうか。
誰かがやってくれるだろう、ではなく一人一人が自覚を持って対処できるようにしていなければならないと思います。

患者様にストレスを与えないよう最大限の努力をして日々治療に臨んでいます!
皆様、怖がらずに気楽に足を運んでみてはいかがでしょうか。お待ちしてます。

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