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根尖性歯周炎

こんにちは歯科医師の安藤です。
くろさわ歯科に勤めはじめてもうすぐ1年になります。

今回は根尖性歯周炎(根っこの病気)について説明したいと思います。
まずはなぜ根尖が病気になるのか?

歯の中には神経線維や脈管が入ってます。この部屋を歯髄といい歯髄の外側には象牙質といわれる組織があります。さらに象牙質の外側にはエナメル質といわれる硬い組織があり、虫歯によって歯がしみるようになるのはこのエナメル質に穴が開いて象牙質がむき出しになると起こります。(これは象牙質といわれる組織が歯髄から伸びる象牙細管といわれる細い管によって形成されているため、かなり小さい単位で歯髄とつながっているためです。)

歯髄および象牙質は複合体を構成しこれらが外的刺激から歯髄を守っています。しかし大きな刺激が加わると歯髄組織は壊死してしまいます。
歯髄が壊死してしまうと免疫応答がなくなり、また、象牙細管内から歯髄の中へと細菌が侵入することによって歯髄の中の組織は細菌感染を起こします。細菌感染を起こすことにより歯髄の中に多くの細菌が増殖し歯の根っこの入り口の根尖孔から炎症が周囲へと波及して根尖性歯周炎といわれ根っこの先に病巣ができます。

歯髄腔や象牙細管内への細菌侵入を引き起こす原因

では根っこの治療は何のためにやるのか?
根っこの治療といっても状態によって目的が変わります!

1、歯髄が壊死しただけ
この場合は感染が起こってる状態ではないため、感染を起こさないように無菌的環境を維持しながら歯髄の組織を除去することが目的です。

2、根尖性歯周炎(感染している)
この場合は歯髄の組織と細菌を除去することが目的となるので基本的には治療が長引くことが多くなります。

根尖性歯周炎の治療の流れ

基本的には治療方法としては同じことをやっていますが、歯の状態によって目的が違うので細菌感染が大きい方はそれだけ治療が長引いてしまったりすることがあります。ただし感染した組織を完全に取り除かない限りまた感染が広がってしまったりなどすることがありますので根っこの治療に関してはご理解いただけたらと思います。

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