こんにちは、歯科医師の前田です。
毎月行われている勉強会の先月の風景です。
この会でもテーマに挙げられましたが今回は「歯科治療と全身疾患」、特に今回は「血圧」について考えていきたいと思います。
歯科治療と血圧は非常に密接な繋がりがあります。
例えば、
歯科治療において麻酔をされるまでの間、緊張される方は多くいらっしゃると思います。
この緊張は血圧の正常な患者様でも平常時よりも血圧が上げさせることがあります。
そして、
血圧の高めの患者様ほど、血圧のコントロールが難しいため、多少の緊張や刺激に対して
血圧の上がり具合のが反応が早く、振れ幅が大きくなりやすい点が危険性として考えられます。
現在日本の人口は約1億2500万人ですが、そのうち
高血圧と診断を受けた患者様は約4000万人、正常範囲内でもやや血圧が高い血圧予備軍といわれる方は約1500万人いらっしゃるといわれております。
また、現在の日本では15歳以上では、国民全体の約35%が高血圧症と診断されている状態です。
上図は、年齢階級別高血圧患者様の年齢と高血圧罹患率の相対関係を示した図です。
若年者に比べ、全身疾患の併発をされやすい御高齢の患者様ほど、高血圧の占有率が多くなっていることがわかります。
では、私たち歯科従事者は
この現状に対して何ができるのか、
それは「患者様に余計な心配や不安、ストレスを与えぬよう痛くない治療、安心できる医療体制を築く」ことが重要と考えております。
当院では外科処置を含め、一般歯科処置を行う際には、必ず粘膜面に麻酔の綿球を塗布した後実際に麻酔注射を
行い、痛みの軽減とストレスを与えないよう心がけております。さらに麻酔の効果が出ている部分に再度麻酔注
射を追加することでより痛みなくしっかりとした治療へ向けての下準備を行うことができます。
また、当院ではインプラント治療等の外科処置に関しては静脈内鎮静法と呼ばれるリラックスした状態で処置を
受けられる治療のオプションも御用意しております。過度な緊張をほぐし、血圧や嘔吐反射当をコントロールす
るための点滴静注のサイドオプションの常時準備しております。
歯科治療は痛みを伴うイメージもあり、緊張される患者様と多くお会いする機会がありますが、治療や治療の方向性についてはぜひとも御要望をお話頂けたら幸いです。
当院ではドクターだけでなく、経験豊富な女性スタッフが多く在籍しておりますので御不明な点や御要望ござい
ましたら是非お気軽にお話ください。当院全体で一人の患者様を全力でサポートして参ります。