こんにちは。衛生士の笹井です。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
今回は、お子さんの歯周病ケアについてお話ししたいと思います。
治療で痛い思いをさせたくない。 銀歯だらけのお口にしたくない。ご自身のにがい経験からお母さん・お父さんがお子さんのお口の中で一番気にしてるのは、「むし歯」のことだと思います。でも実は、もう一つ気にして欲しいことがあるのです。
それは、「歯周病」のこと。
厚生労働省の調べによると、なんと5~9歳の約4割が「歯肉炎(歯周病の第一段階)」。歯ぐきが赤く腫れるほか、歯磨きをしたときに血が出る症状があることが分っています。お子さんの歯ぐきはどうでしょうか?
「歯肉炎」はケアをすれば健康な歯ぐきに戻せますが、放っておくと「歯周炎(悪化した歯周病)」に進行。歯を支える骨が溶けて、歯がグラグラになります。最終的に歯が溶けてしまうことも…。
お子さんがずっと健康なお口でいられるよう、今のうちから歯ぐきのケアをはじめることが大切です。
お父さん・お母さんの努力にもかかわらず、多くの子供が歯肉炎になってしまうのはなぜでしょうか?
それは、歯ブラシだけでは落としきれない汚れがあるからです。 歯ブラシは歯の表面はキレイに出来るのですが、歯と歯のあいだ、特に歯ぐきの中までは届きません。ここに残った汚れは歯周病菌を含む細菌のかたまりであるため、そのせいで歯ぐきが炎症を起こしてしまうのです。
この隠れたばい菌を追い出すことが出来るのは、唯一、デンタルフロス(糸ようじ)だけ。
歯ぐきの中にスッと入り込み、残らずかき出してくれます。日本ではわずかな人しか使っていないフロスですが、お口のケアが進んでいるアメリカではもうあたりまえ。挨拶や食事マナーと同じように、親から子へ伝える大切な習慣の一つなのだそうです。
将来のイキイキした人生に直結する、この歯周病なためのケア。お子様が毎日の習慣に出来るよう導いていきませんか?